メギド72、リリスさまのキャラスト読了。
相変わらずのメギド節もあって、これダメな人もいるだろうなと思いながら読んだ。
でもリリスさまらしい夢幻の境地というか、儚さ切なさで一杯なのに揺らがない強さも感じられて良き。
あの物静かなリリスさまの心のうちに、こんな深い絶望と、同じくらい深い愛情が湛えられているのかと思うと、洞窟の中の底知れない湖を見るような感動が沸き起こってくる。
以下、ネタバレあり。
個人的な解釈。
彼女の知った愛って、もはや知覚できない相手であっても心を寄せることができるし、相手からも心を寄せられていると「確信できる」ことなのかなと思った。
ここまで確信できると、もうそれが「実在したかどうか」は問題じゃなくなる。
それが「あり得る」と知ることが重要で、実在は結局、知覚の問題なので。
だから全てが夢幻だと知った上でも、それでも「愛しています」と言えるんじゃないかと。
それにしても、あの夢の中の「生」がリリスさまに最適化されたものなら、本来の彼女は凄く無邪気で好奇心が強くて、元気な魂の持ち主なんだなあと微笑ましくなったり🤭
でもあの悲惨な展開は、普通のヴィータ生によくあることとも思えないので、もしかしたらあの空間の作者の実体験をある程度反映してたりして……?
つまりヴィータの善性がもたらす慎ましい幸せが、ヴィータの邪悪さによって完膚なきまでに破壊されるというような原型があるのでは……?🤔
プルトンは確か、愛を得てそれを失って空っぽになって……現象だけを見ればリリスさまもおなじなんだけど、彼女は明らかにプルトンとは違うよね。
エルダーに呼ばれたことと関係があるのかな?